BABYMETALワールドツアー2015追いかけ日記 ほぼ最前中央で鑑賞トロントライブ

5月12日

トロント大学の近くにあるカイザーゲストハウスに宿泊中。

時差をこんなに感じた旅行ははじめてかも。

夜11時ぐらいに一度眠れるのだが、2時間ほどして目が覚め、そこから眠れない。

パソコンで調べ物したり、日記を書き込んだり(これ)、持ってきた文庫を読んだりして、結局、朝の7時になっても眠気が訪れない。

だったらとそのまま街歩きを開始。

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歩いてとにかく中心地に向かう。

途中、矢鱈と行列のできているコーヒーチェーン店に寄って、朝食。

トロントらしいものをとメイプルのドーナッツと、トロントブルージェイズのドーナッツを注文。

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予想してのをはるかに超えて甘い。

CNタワー下から見たり、駅見たり、マーケット見たり。

やっぱり駅が一番テンションあがるなぁ。

地下街通ったり、少しフードコートで休んだりして、カイザーゲストハウスに戻ったのが11時。

そこから一眠り。

なぜか、今夜のBABYMETALトロントのチケットを確認したら、

VIPが2枚とバルコニー席が1枚買ってあることがわかり、焦る。

最初、ひとりだからスタンディングは厳しいかとバルコニー席買って、

その後、行きたいって人が出てきたので二人ならば大丈夫かと、VIP2枚買って、

その人が行かないってなって、結局、そのままにしてあった様子。

行かないって言った人のチケットはお金をもらったがバルコニー席のキャンセルや、

売りは完全に忘れていた。

誰か欲しい人いないかとツイッターでつぶやいたり、ゲストハウスで聞いたがいない。

2時頃、目が覚め、出陣。

数日前にVIP宛にメールが来て夕方5時には絶対来なさい。

3時半には沢山の人が並んでいるはずだ。

と書いてあったので、2時半に来てみたら、既にかなりの人。

メキシコシティよりも日本人率が高いが、それでも2-3%という感じか。

100人以上は私の前にいるかな。

ツイッターで検索したら、8時過ぎに到着した人が7番目だったと書いてあった。

しかし、だ。

私が今回のライブ会場の映像を検索したところ、

1階は座席があり、チケットにも座席ナンバーが書いてある。

だとしたら、こんなに早く並ぶ必要がなく、物販の為に並んでいるだけということになる。

近くの人に「座席指定ですよね?」と質問。

VIPはスタンディングだという答え。

他の人にも聞くが、同じ答え。

そっか、グッズ買ったら、スタバでも行って開演待とうと思ったが、

ずっと並び続けていなければいけないってことだな。

複数で来ていたら、ちょっとトイレ行ってくるってこともできるのだろうが、ひとりでは難しい。

まぁ、前後の人にちょっと抜けますと言えばいいだけのことかもしれないが、なんとなく躊躇う。

前後の人たちも並び続けているし。

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VIPの特典の特製チケットが配布されたり、

熱心なファンの人が自作のお金が配られたりとそれなりにイベントはあるが、あとはひたすら並んでいるだけ。

せめて英語ができたら、色々と話せるのだろうが、それもできない私。

5時半頃になり、物販に案内された。

物販は会場に入ったロビーにあり、BABYMETALちゃんたちはリハーサル中で音漏れガンガン。

紅月だ。

これ聞いて物販終わったら、列から抜けようなんて考えがなくなった。

更に悪い癖。

何点まで買えるのか?と聞いて2と言われ、支払いはクレカもオッケーと言われたので、

これ、これ、これ、これ、これ、これ、これ、これを2ずつとほぼ全買い。

お土産にしやすい缶バッヂはこれだけ10ダメ?とお願いしてみたが、無理、無理、無理!

てことで380カナダドルお支払。

メキシコシティではTシャツ1枚1700円ぐらいという感じだったが、カナダでは1枚4000円ぐらいか。

カナダの方が種類が多い。

メキシコシティでクロークに置きっぱなしにしていた悔しさからつい、買いすぎた。

それにこちらの物販はそんなに買うという前提がないからか、袋をくれたり、袋を売ったりということがない。

そもそもTシャツなどはむき出しのまま渡される。

ということで合計10枚ほどの衣類とCDなどの束を抱えることになる。

そんなに買うヤツいないのか、物販のお兄さんが何度も計算。

本当にいいのか?と訊かれた。

Tシャツの束を抱えて、外に出ると、並んでいる人からもはぁ?という顔をされた。

多分、感覚的には今夜に必要な物を買うところという考えからだろう。

しまったと思ったのはこれで入場した時に絶対クロークに荷物を預けなければいけなくなり、

それだけフロアに行くのが遅くなること。

まぁ、既に前に人いるし、頑張って並んだところで、

メキシコシティぐらいの場所でしか見れないでしょうと半分あきらめ。

スタートは7時ということはそろそろ入場させてくれるのかなぁと思っていたが、

6時半になってもまだ中に入れてくれない。

トロントは意外と寒い。

Tシャツ(メキシコのルチャリブレの)と長袖シャツと薄いがジャケットも着てきたが寒い、冷える。

とりあえず、購入したグッズのトレーナーを着るものの寒い。

もう一枚トレーナー着てやろうかと思うぼと。

でもそれしたら、未使用ではなくなるしという変なこだわり。

スタートの7時頃になり、前から順番に入場を開始。

メキシコシティみたいに、なんかたまたま物販で中にいたら、

もうフロアに行ってもいいという、もっと前に並んでいた人たちが後まわしになるようなことはなさそう。

その分、私の大逆転もない。

その時はまだそう思って、とりあえず、クロークに荷物を預けて、

前回の反省からしっかりと財布にタグをしまい込み、

トイレは2時に部屋を出てきてから行ってないが我慢できそうだったから我慢して、フロアへ。

あれ? もっと人いなかったっけ?

意外と横幅があるのか、ステージに近づいてみたら、

えっ? なぜか左右は人が厚い割にセンターが薄い。ていうか、

最前を陣取っている人たちのすぐ後ろに立てちゃったんですけど。

さっきすぐ前に並んでいたカナダ人も横にいる。

まじか?

この位置、最高だ。

最前の人たちは、私よりも10センチほど背が低そうだし。

でも、もしかしてライブ慣れしている人たちばかりだから、このポジションって超危険なのかも。

なんて不安を感じなくもない。

これが7時20分頃。

もしかして、チケットはほぼ売り切れていたようだったが、意外と埋まらないのかも。

なんて思っていたが、8時前になり、ほぼ入場完了。

1階は後ろの壁まで人がいる。

2階の椅子席も埋まっている。

これって、Zepp名古屋よりもかなり大きい気がするが何人入っているだろう?

確かキャパは1500とかどこかで観たが、それは椅子の話なのかもしれない。

3000人くらいはいるかも。

さぁ、ライブがはじまるぞ。

周りの人たちとも目が合うと、そろそろだなと口にする。

しかし、私にはひとつの疑惑があった。

チケットや、他のサイトでも、ライブスタートはPM7:00とどれにも書いてあったのだが、

BABYMETALの海外フェイスブックに、今夜、8時30分トロントライブだよ、って書いてあったのだ。

もしかして、7時は開場時間。開演時間は8時半ってことはないだろうか。

8時を過ぎてもライブははじまらない。

この待っている間に、右後ろに150キロは優にありそうな超肥満の方が来て、

そいつの大きな出っ張ったお腹が私を左に左に押してくる。

はじまる前からこれか。

とりあえず、このポジションを確保した瞬間は死守すると思ったが、

もしかして、こいつ、俺からこのポジションを奪うつもりなんではないかと必死に足位置を動かさないように頑張る。

途中、あまりに腹で押してくるので、勘弁してくれよと日本語で言うと、俺、この通り太っているからお腹あたって悪い、悪い。

その変わり、後ろからのガードになるからよ、みたいな事を言われた。

そんなといって、ライブはじまったら、俺をはがして、後方に追いやるつもりじゃないだろうな、と疑う。

それにしても、どセンターだ。

多分、私のいるのが中心ラインと思える。

最初に並んでいた人たちは中央よりずれて最前列にいるのはもしかして、

中央は色々とライブ中に障害があることがわかっているのか、

むしろ観に行くというようなことがあるのかもしれない。

それか、なんか危ないことがあるとか。

でも、もう今さら抜けるに抜けられない。

もし、尿意が発生したら、漏らすしかない。

ももクロ師匠直伝のこむら返り予防薬は、座席だと思い込んでいた為、飲んできていない。

8時30分。

フェイスブックに書いてあったのはそういう意味だったんだとスタート開始。

いつもの映像が流れると、さっきの巨漢が、BABYMETAL!と叫ぶ。

BABYMETAL DEATHですから、ライブはスタート。

メキシコシティと同じと思えるが、あまりに近い。

どれぐらい近いかというと、一度に3人が目に入ってこないほど。

だから、右見て、左見て、しないといけない贅沢さ。

自ずとセンターの中元すず香SU-METALばかりを見ることになる。

映像を通しては知っているが、肉眼で見ると、彼女たちの目の動き、願力は半端ない。

SU-METALが目を横に向け、決めポーズをすると、50歳のカラダがゾクッとする。

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見える。見える。見える。

顔の表情までしっかりと。

先ほどの巨漢が、歌にあわせて「いいね! いいね!」と合唱。

並んでいた外国人たちも、「いいね!」と叫ぶ。

もしかして、本当はBABYMETALなんかよく知らないで、ただライブに来たいだけのヤツじゃねーのなんて疑ってごめんなさい。

むしろ、それは私だ。

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巨漢は私をはがすどころか、小さな女の人を私と彼の間に滑りこませるナイスガイ。

まぁ、そんなことよりも、目の前で行われているライブである。

はじまるまでは前の人のカラダを触らないように気を使っていたが、それどころじゃない。

後ろから押される押される。

今夜はスマホ出すのやめておこうとも思ったが、あまりの近さについ、撮影。

動画は控えめに連写。

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5曲目はおねだり大作戦。

はじまる前に配られたBABYMETAL紙幣の出番である。

紙幣が入っているポケットまで手が下ろせない。

仕方ないので、紙幣を投げるのはあきらめ、鑑賞に徹する。

リハーサルの音漏れを聞けた紅月が7曲目。

凄い。

17歳の日本の女の子が、カナダのこれだけの人を歌声でしびれさせている。

もちろん、私もそのひとり。

涙が自然と流れ出しているのがわかった。

紅月と来れば、次は4の唄。

世界のナベアツ的な、4でテンションがあがる歌詞の歌である。

これはSU-METAL以外の二人の歌。

この二人が海外で人気が相当あるのかな。

ユイ、モアと声もかかる。

だから人もセンターが薄めだったのかもしれない。

結構、早くに斜め後ろにいた女性たちが、前にいるセキュリティの大男に訴えていた。

女性の後ろにいる男が迷惑行為をしているということなのだろうか。

しばらくしたら、その男はセキュリティによって、無理やり前方に引っ張り出され、追放となった。

それからしばらくすると、またセキュリティが後方を見ながら、動き出す。

すると、その方向から、私たちの頭の上を通って、人が流れてくる。

うわっ、これがクラウドサーフってヤツかぁと感動している場合ではない。

今度は私の前にセキュリティが来た。

しばらくすると、頭の上に女の外国人がいる。

そして、後半になると一度に人が何人も流れてくるようになった。

おい、お前、さっきも流れてきたヤツじゃないかってこともある。

少し学習。

人が流れてくる時は上背があるヤツは、首をすくめておかないと、

延髄蹴りを食わされるようなことになり大変危険。

後半になると一度に何人も人が流れてくるようになった。

盛り上がってるのはいいのだが、目の前に大きなセキュリティが来て、

視界が遮られたり、人が流れていく時、ライブが見えなくなるのがツライ。

しかし、そんなことはお構いもしない感動がステージ上にはある。

YUI・MOAのダンスパフォーマンスは間近で見ると、相当なキレがある。

YUIの表現力は素晴らしい。

MOAには驚くような瞬発力があり、こちらが予想するよりも跳躍し、脚があがる。

BABYMETALのライブは短い。

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今回もロードオブザレジデンスで終了。

会場からはなかなか人が出ていこうとしない。

その理由はよくわかる。

名残惜しいのだ。

はじまる前に少し話をした人たちと握手をしたりした後、会場を出た。

ぶらぶらとホテルまで歩いて戻る。

楽しい夜だった。