海外ツアーをぜんぶ見に行くのに必要なお金~生々しい編~
海外ライブに行くといくらかかるの?
行ったことがない人が疑問に思われることのひとつです。
何人もの方に質問されたこともあります。
その時の条件によってかなりかわってきてしまいますので、一概にいくら必要とは言いにくいもの。
ですが、目安も必要でしょうから、実際、私が2018年のワールドツアー、アメリカ8公演、ヨーロッパ6公演を行った記録から、いくらぐらいで行けるものかご紹介します。
また節約するためにはどうしたらいいかもあわせてご紹介していきます。
来年以降、行ってみたいなぁと思っている方の御参考にして頂ければと思います。
もくじ
チケット代金
使ったお金 → 約285,000円
今回のワールド・ツアーは単独公演が合計10回とフェスが4つ。
単独公演とフェスではチケットの種類、取得方法が違うので別にして紹介します。
単独公演チケット
単独公演はチケットが3種類。価格は手数料をあわせてだいたい以下の通りでした。
VIP1(THE CHOSEN ONE)→ 23,000円-30,000円
VIP2 →17,000円-25,000円
一般→4,000円-6,000円
価格の違いは会場や運営会社の違いです。
オランダのユトレヒトは安く、オーストリアのインスブルックはかなり高かったです。
私は単独公演10回のうち、8回がVIP1で残り2回はそれぞれの会場が用意したテーブルVIP。
合計で約205,000円かかりました。
もっと正確な金額を出したいのですが、チケットに関しては友人に買ってもらったり、行けなくなった分を譲ってもらったり、逆に友人の分を買って譲ったりしたのでだいたいこれぐらいという感じです。
節約方法
私の場合、年齢的に今回が最後かもしれないと思い。
どうしても撮影したいということ。
単純に折角なので出来得る限り近くで観たい。
後悔したくない。
そんな理由で可能な限り最高のチケットであるVIP1を購入しています。
しかし、一般チケットばかりにしたら合計で約45,000円。
差額で16万円も出てしまうということですね。
今回のVIP1、VIP2はそれぞれ約50人。
会場によっては一般チケットでも早い入場ならば最前に入れた人もいました。
また逆に会場によっはVIP1でも最前に入れなかった人もいて、必ずしもVIP1ならば最前の柵を取れるというわけでもありません。
どのチケットにするかは各自の考え次第ですか、私の周りでは後悔したくないということで、ほとんどの人がVIP1が買えるのならばVIP1を買っていましたね。
フェスのチケット
フェスによって多少の違いはありますが、海外フェスのチケットの売り方で多いのは以下の通りです。
(キャンプ場、駐車券の販売は別とします)
フェスが3日間あるとして・・・
①3日券を売り出す(期限ごとに順番に高くなっていく)
②1日券を売り出す
ROCK ON THE RANGEの例を見てみます。
ROCK ON THE RANGEの場合、チケットの種類が大きく2種類。
STADIUMとFIELDです。
値段は倍ほど違います。
phaseは直訳すると段階。
日本のフェスのチケットで言うと、一次選考、二次選考・・・というものです。
ROCK ON THE RANGEのFIELDはメインステージのピットに行く権利があるチケットです。
STADIUMはメインステージのピットには入れませんが、スタンドで観戦は可能です。
このPHASE3の販売が終わるまでステージ割は発表されてなかったと思いますので、早い段階でチケットを買おうと思うと、BABYMETALがメインステージになるということを前提にFIELDを買うことになるかと思います。
私が決心した段階はかなり遅くてPhase3の終わりかけ。
いつ出るかわからなかったし、その頃はまだ単独公演のスケジュールも発表されてなかったため、とりあえず何か動きたいという気持ちもあって、299.50ドルもする3日券を買ってしまいました。
フェスの2ヶ月ほど前に日割りが発表され、5月9日なってタイムテーブルが発表され、BABYMETALはセカンドステージだということがわかります。
JUST ANNOUNCED: plan your day so you don’t miss anything, set times are available now on our website and the app.
⏰ https://t.co/1nra2DFKXq
📱 search “Rock On The Range” in your app store
🎟 https://t.co/pC1Bkqz5zR#ROTR #RockOnTheRange pic.twitter.com/NkDiprx6HN— Rock On The Range (@rockontherange) 2018年5月9日
購入可能かどうかということはおいておくと、結果的にBABYMETALを見たかったら、出演日の日曜日のSTADIUMチケットを購入したらよかったということになります。
価格は79.50ドル。
その差はなんと220ドルです。
フェスのチケットに関しては国内でも同じですが、完全に出演日時、ステージが決定してから買っても遅くない!なんですが、ついつい急いでしまうんですよね。
逆に今回のヨーロッパのフェス3つは元々行くつもりがなかったので、チケットを買っていませんでした。
すると仲間から3つのフェスともに3日券を買ってるんだが、行かないことにしたので、格安で譲りたいと申し出があり、購入させて頂き、かなりの出費をセーブすることとなりました。
フェスのチケットで掛かったのは今回約80,000円。
合計するとチケット代金は約285,000円となります。
節約方法
日割りが出てから一日券を購入する。
行けなくなった人のチケットを譲り受ける。
といったことをすることでかなり節約になるはずです。
ただ、なんか動きたいのと、売り切れて買えなくなるのではという不安からついつい早めに買ってしまい、あとでしまったぁとなることになります。
最悪、リセールサイトでは購入可能ですので、急いで買わない方がいいという結論になります。
移動費
使ったお金 → 280,486円
今回、かかった費用は以下のとおりです。
USA
合計 | ¥156,965 | ||||
---|---|---|---|---|---|
経路 | 移動方法 | 会社 | 金額 | 備考 | |
1 | 名古屋→成田→Dallas | 飛行機 | 全日空 | ¥29,160 | マイレージ利用 |
2 | Dallas→Kansas | 飛行機 | アメリカン | ¥10,240 | |
3 | Kansas→Austin | 飛行機 | サウスウエスト | ¥22,475 | |
4 | Austin→Dallas | バス | Vonlane | ¥11,388 | 高級バス |
5 | Dallas→Houston | 車 | 現地の方の車 | ¥4,000 | |
6 | Houston→Atlanta | 飛行機 | デルタ | ¥7,418 | |
7 | Atlanta→Charlotte | バス | Megabass | ¥800 | 早期割引 |
8 | Charlotte→Nashville | 飛行機 | アメリカン | ¥15,140 | |
9 | Nashville→Columbus | 飛行機 | サウスウエスト | ¥19,764 | |
10 | Columbus↔会場 | 車 | レンタカー | ¥5,000 | 6人であいのり |
11 | Columbus→Chicago | 飛行機 | ユナイテッド | ¥16,580 | |
12 | Chicago→成田→名古屋 | 飛行機 | 全日空 | ¥0 | 往復購入の為 |
その他現地タクシーなど | ¥15,000 | 概算 |
Europa
合計 | ¥123,821 | ||||
経路 | 移動方法 | 会社 | 金額 | 備考 | |
13 | 名古屋→成田→Frankfurt | 飛行機 | 全日空 | ¥39,460 | マイレージ利用 |
14 | Frankfurt→Koblenz | 車 | レンタカー | ¥16,000 | 4人であいのり |
15 | Koblenz↔会場(am Ring) | ||||
16 | Koblenz→Nürnberg | ||||
17 | Nürnberg→Innsbruck | 鉄道 | DB BAHN | ¥5,896 | |
18 | Innsbruck→Amsterdam | 飛行機 | ルフトハンザ | ¥25,255 | Frankfurt乗継 |
19 | Amsterdam→EastMidlands | 飛行機 | フライビー | ¥16,210 | |
20 | EastMidlands→Heathrow | 車 | レンタカー | ¥16,000 | 観光付 高級車 |
21 | Heathrow→羽田→名古屋 | 飛行機 | 全日空 | ¥0 | 往復の為 |
その他現地タクシーなど | ¥5,000 | 概算 |
総合計 280,486円
空港や駅からホテルや会場への移動は車などはその場にいた人たちと乗り合ってタクシーやUBERなどで移動することがほとんどでした。
割り勘にしたり、その場で現金で支払ったりするため正確な記録が残ってないため概算になります。
今回、大陸間の移動は溜まっていた全日空のマイレージを利用してチケットを取得したため、必要だった費用は税金のみ。
通常はこれより各10万円ずつ、合計で20万円ぐらいかかるのではないかと思います。
もちろんビジネスクラスを利用などすれば更に移動費はかかることになります。
節約方法
一番大きな金額となる大陸間の移動は日系の飛行機会社ではなく、他国の乗継などに時間がかかるものすればもっと安く抑えることができます。
移動も可能なところはバスを利用したり、仲間で相乗りのレンタカーなどを利用するとで抑えることはできるはずです。
また情弱のため、フライビーなどは5000円ほどだして荷物を預けられるオプションをつけてしまいましたが、不要そうでした。
連日のライブがある場合、どうしても早く次の会場につきたいため、移動費が高くついても到着が早い飛行機を選ぶということがあったりしましたので、最前をあきらめるともっと安くつくのではないかと思います。
ホテル代金
使ったお金 → 253,710円
今回の宿泊はUSAが7ホテル1メイトさん宅で合計13泊。
全泊数が部屋をシェア。
Europaは6ホテル10泊で4泊がシェアでした。
合計で253,710円かかりました。
1泊あたり11,000円ぐらいということになります。
海外のホテルは1室の値段設定がほとんどで、ベッドがふたつあることが多いため、二人で部屋をシェアすることで料金が半額になります。
また移動も一緒にすることになるため、その移動も節約できるということで、仲がよい人と話してシェアすることが多くなってきました。
今回はラッキーなことにダラス在住のメイトさん宅にも泊めて頂けて助かりました。
節約方法
体力的なこともあって、会場に近くてそこそこ快適に過ごせるホテルがよいものを選ぶため価格はそれなりになってしまいます。
会場から遠くても安いホテルをさがす。
ドミトリーなどホステルを選択する。
Airbnbを利用する。
3人部屋、4人部屋をシェアするなどすれば私が支払った金額の半額ぐらいでホテル代金をおさえることができるかと思います。
食費
使ったお金 → 約17万円
クレジットカードの明細と使っただろう現金を足してみた結果です。
合計26日間の旅行でしたので、一日あたり6,500円ぐらい。
お酒も飲みますし、折角海外に来たのだからと現地の名物料理も食べたいのでこれぐらいかかったのかもしれません。
クレジットカードの明細を見ても、みんなの分をまとめて私が支払い、みんなから現金を集めたり、その逆もあったりしてよくわからないというのが本当のところです。
節約方法
レストランなどに行かず、スーパーなどで買った食材を食べておけば食費はかなりおさえられます。
ホテルも朝食付を選んだり、お酒も飲まなければ4分の1ぐらいになるかもしれません。
物販
使ったお金 → 約5万円
こちらはそれぞれ欲しいものが違うでしょうし、人に頼まれたりしたり、プレゼントしたりするものもあったりしたので、とりあえず、全種類買ったとしたらということにしておきます。
アメリカの価格を参考にTシャツが30ドル、パーカーが60ドル、帽子が35ドル、キーチェーンが10ドルだったと記憶。
Tシャツは6種類、パーカーが2種類なので、合計して約4万円というところでしょうか。
更にそれぞれのフェスで思い出用にTシャツを購入すると3枚で1万円。
合計5万円ということになります。
その他
使ったお金 → 約10万円
まずは観光。
今回、観光らしい観光をしたのは、Houstonで大リーグをみたのと、Atlantaでコカ・コーラ博物館に行ったふたつぐらい。
合計で5000円ほどです。
その他に通信代が必要となってきます。
私は現地のSIMカードを買って入れ替えたするのが面倒なので、auの世界定額1日980円を利用しています。
これが22日分ぐらい利用したため21,560円→訂正20580円かかってしまいました。
auで実際仕様した金額がわかりましたので、追記します。
USA分 12740円
au国際/au世界サービス利用料 | 12,740 円 |
---|---|
世界データ定額利用料/免税
ご利用回数14回 (980円/回) |
13,720 円* |
世界データ定額利用料割引/免税
au STARギフト特典 |
-980 円* |
EU分 7840円
au国際/au世界サービス利用料 | 7,840 円 |
---|---|
世界データ定額利用料/免税
ご利用回数 9回 (980円/回) |
8,820 円* |
世界データ定額利用料割引/免税
au STARギフト特典 |
-980 円* |
合計20580円 でした。
他にも全日空の機内Wi-Fiのお金が1,886円(1回分)かかっています。
買物と旅行用のバッグを買ったり、旅行に必要な備品を25,000円ほど購入したでしょうか。
現地でハードディスクが足らなくなり、外付けのハードディスクを急遽購入。
そちらが8000円ほど。
他に私の場合は、アメリカでもヨーロッパでも溜まってきたおみやげなどを日本に送付。
それがアメリカからが1回1万円、ヨーロッパから1回5,000円ほどかかりました。
これは私以外の人は必要ないかもしれないですが、キャンセル不可のホテルを予約して、結局宿泊しなかったため、3万円ほどの損失を出しています。
今回溜まっていたマイレージで特典航空券を取得したのは節約になってよかったのですが、スケジュールを変更したり、もっと条件のよい特典航空券が出てきたりして3回キャンセルをしました。
そのキャンセル料が一回3100円、合計で9300円かかっています。
また、現地のメイトさんにおみやげを頂いたりするので、そのお返しして日本でおみやげを用意してもっていきましたので、そのおみやげをつくるのに使ったお金が5,000円ほど必要。
それらを合計すると約10万円ほどかかっています。
節約方法
いちばんは通信費をおさえることですね。
たくましいメイトさんの中にはスマホは持っていてもフリーのWiFiしか利用しないという人もいます。
そこまでしなくても海外で格安のSiMを利用することでかなり通信費はおさえられから思います。
私は以前、現地のSIMがいざという時になかなか繋がらなくて困ったという経験があるため、ストレスがない世界定額を利用してしまっています。
また慎重に予約などをしていけばキャンセル不可のホテルを予約などするはずないのですが、夜中にぼっとしながらパソコンに向かっていてついついキャンセル不可の一文を見逃してしまうんですよね。
旅行が近づくとワクワクしてついいらないものを買ってしまいます。
冷静に必要なものだけ買えば3万円以内におさめられるのではないでしょうか。
まとめ
総合計
合計 | ¥1,139,136 | ¥690,000 |
使用した金額 | 節約したら | |
チケット代金 | ¥285,000 | ¥100,000 |
移動費 | ¥280,486 | ¥400,000 |
ホテル代金 | ¥253,710 | ¥70,000 |
食費 | ¥170,000 | ¥80,000 |
物販 | ¥50,000 | ¥10,000 |
その他 | ¥100,000 | ¥30,000 |
マイレージを利用しないと更に20万ぐらい上乗せになっていたということになります。
『節約したら』はあくまでも私の知識の中だけでの数字なので、達人たちはもっと節約できているかもしれません。
これはあくまでも数字として見えているもの。
一ヶ月近く仕事をしていないことになりますし、その間の稼げたかもしれない利益、機会損失などを考えるとこれではすみません。
これは私だけかもしれませんが、帰国してからしばらくは疲れがたまっていて仕事になりません。
2週間旅行したら戻るのに2週間かかったりします。
昨年などは数ヶ月も気力が出る困った覚えがあります。
そういった目に見えない損失も覚悟で行かないといけないということになります。
ひとり反省会
結果の金額を見て、冷静に考えてみると、全部行く必要はなかったなといつも思います。
ただ自分が行ってない時に何かあったらイヤだなという意地で行ってしまっているところもあるんですよね。
今回の場合で言えば、あくまでも結果を知ってのことですか、USAでは最初のカンザス・シティ、二つ目のオースティン。
DARK SIDEとしてはじめてのフェスのROCK ON THE RANGEをおさえておけば十分な気もします。
ヨーロッパはユトレヒト2公演が連日ありましたので、単独ではこの2つが効率よく金額的にもリーズナブルに結果行けたことになったかと思います。
特にオランダのチケットは他国に比べて安く、会場も近代的で快適でしたのでよかったです。
そしてオーラスのDOWNLOAD UKですね。
体力もなく、両親も兄も早死だったので、私もそんなには長生きしないんだろうなぁと死ぬ時、あれやってなかったということがないようにしようと思い大好きなBABYMETALライブも行ける限り行っています。
そんなつもりで10年前にも一年かけて世界一周したんですが、意外と自分が思っている以上に元気。
数年後になんでお金貯めてこなかったんだろうと悔やむ日が来るんでしょうか。
でも、今はしわあせです。