中元すず香さんになっちゃったAtlanta【BABYMETAL WORLD TOUR2018観戦記】

BABYMETAL WORLD TOUR 2018 / US TOURも早いものでAtlanta公演で5公演目。
ホテルがすぐ目の前だったこともあり、早朝から待機する。
今回の会場はかなり古い建物。
すぐ横には観覧車があり、会場の目の前をトラムが走り、時々、観光用なのだろうか馬車が走る。
アトランタの会場到着。
コカコーラ飲んで、観覧車乗って、馬車も乗らなきゃなので忙しいぞぉ。 pic.twitter.com/EcdRd4Ysqg— ぶっく BOOK(エーブック) (@a_book_a) 2018年5月14日
会場のすぐ西側はオリンピック公園、その公園の北側にはコカ・コーラ博物館、ジョージア水族館などがある。
公園の南側には昨年のレッチリUSAでオープニングアクトをつとめたフィリップスアリーナがある。
ブログは翌日すぐにでも書きたいのだが、旅を続けているとなかなかそうはいかない。
移動はしなきゃいけないし、洗濯しなきゃいけないし、ファン同士の交流も大切だ。
ということで、すでに5公演目であるが、ダラス、ヒューストンをとばして記憶に新しいアトランタ公演を先に投稿。
公演ごとに入場ルールが微妙に違うのは海外では当たり前の話。
折角並んでいたのに入場時に関係なくなるなんてことはよくあることだ。
物販に行っている間に突然入場がはじまり、よいポジションが取れなかったなんてこともある。
その点、今回のアトランタの会場Tabernacle Atlantaの仕切りはかなり良かった。
18時頃にTHE CHOSEN ONEの整理番号順にチケットチェックが開始。
今回はWill Callというわけではないが、お土産を渡す関係で、まずは入り口で名前のチェックを行う。
IDの提示が求められるが、日本で行われている本人確認とは少し違いお土産を渡したかのチェックするためのもので、名義がかわっていてもそのことを伝えればよい。
チェックが終わり、お土産(今回はバンダナとピンバッジとラミネートのVIP記念チケット)を受け取ったあと、係の指示で中に誘導。
その列はそのまま事前物販の列となり、Tシャツなどを購入できる。
今日の物販は事前バッチリ!
珍しく列が作られるようにテープがはられてます。 pic.twitter.com/kNmL9m7ozS— ぶっく BOOK(エーブック) (@a_book_a) 2018年5月15日
今回の物販は1アイテム2点まで。
海外だと書いてあるものの徹底されないこともあるが、今回はかなり徹底されている。
この会場が神対応だなぁと思ったのはクローク。
日本では当たり前にあるクロークやコインロッカーが海外ではなかったりすることが多い。
この会場ではクロークがあったどころか、値段を訊いたところ、なんと無料。
これまでの4公演ではヒューストンにコインロッカーが利用できたが、それ以外は買ったTシャツなどを持ち込まざるを得なかった。
19時頃に入場が開始され、全体の3番目に入場した私はセンターからひとつ上手(右側)にずれたポジションをキープすることができた。
狙い通りだ。
が、しばらくして違うってことに気がついた。
入場しました☺ pic.twitter.com/KdHx0dJrG3
— ぶっく BOOK(エーブック) (@a_book_a) 2018年5月15日
センターはオープニングアクトのSkyharborのマイクが立っている位置だと思いこんでいて、それを目印にポジションを取ったのだが、Skyharborのボーカルは普通ではないことを忘れていた。
Skyharborのボーカルはなぜか横向きに歌う。
そのため、センターはボーカルの立ち位置で、マイクは人二人分ぐらい下手にずれている。
ということで、ずらしたつもりがドセンになってしまったというわけだ。
ドセンというのは実は人気があるわけではない。
セキュリティやカメラマンが前に立つことも多いし、全体が見にくい、目立ちすぎる、サーファーが一番流れてくる。
などの理由で例え1番に入場したとして、少しずらしてポジションを取る人が多い。
私はとにかくSU-METALに近づきたいし、ダンスフォーメーションはセンターで見るのがバランスがよくていいと思っているのでドセンは好きなのだが、前回のヒューストンもドセンで見たのでずらしたいというなんとも贅沢な希望を持っていた。
昨年までのライブだと、YUIMETAL、MOAMETALのファンは左右のお立ち台の前が人気。
しかし、今年のBABYMETALはセンターラインでパフォーマンスすることがほとんどなので、センター近く、できたら3~5人左右にずれたのがベストポジションだとというのがみなの意見だ。
20時、ほぼ定刻でオープニングアクトのSkyharborが開始。
今回のツアーで進化したひとつは開演時間。
今までは遅れるのが当たり前、時に1時間遅れなんてこともあったのだが、4公演あって、すべてほぼ定刻ではじまっている。
またSkyharborが20時から20時30分まで、BABYMETALが21時15分から22時15分までとタイムスケジュールが一緒なのも今までのことを思うと珍しい。
会場はフロアがかなり広いのだが、2階、3階席もあり、2階席、3階席の後に立っている人がたくさんいる。
BABYMETALの登場時間が近づくにつれ、会場は期待感が高まってくるのがわかる。
私の下手の隣の隣にいたイギリス人と日本人はDistortionの歌詞を出して、一緒に歌っている。
私の上手のすぐ隣のルームシェアもしてくれている友人は今日ももあちゃんが見てくれるはずなので、ちゃんと証拠写真を取って欲しいなんていう寝言を言ってくる。
二階を見るとカメラが趣味の今回から参戦の日本の方が、念入りにカメラテストをしているのが見える。
私の下手の隣のニューヨークから来たアメリカ人は、GJ!の手拍子、三三七拍子を手で叩く。
それにあわせて私も叩くと徐々に会場中に広まり、ほぼ全会場まで広がって、私と拳骨をあわせて、やったぜ!のポーズをした。
21時15分、会場が暗くなり、紙芝居がはじまった。
もくじ
01 IN THE NAME OF
BABYMETAL DEATHと同じく、IN THE NAME OFでスイッチが入るなにかが体内に埋め込まれてしまっている。
この時のSU-METALはとにかくカッコいい。
バックドロップの○にキレイにSU-METALの姿がおさまるからやはりセンターはいい。
02 Distortion
2曲目のDistortionは今回一番くらいに楽しみな曲だ。
というのも隣の隣の人たちが歌詞を見ていたのを真似して、開始までに私も歌詞を確認しておいたからだ。
夢中で見入っていたのだが、あれ?
違和感を感じた。
なんか・・・SU-METALがかなり中元すず香さんなのだ。
今までと違い、メイクがかなり薄め。
更に気がついたのだが、昨年までのSU-METALとは目の感じが違う。
多分、ポニーテールで頭皮を後方に引っ張るのを今年はやめたため、目がそのままのかわいいままなのだ。
DARK SIDEはよりCOOLになり、笑顔もなくなると想像していた。
確かに初演のカンザスシティではそういった印象を受けた。
kawaiiを封印したとも書いた気がする。
しかし、なんだなんだ?!
むしろ、SU-METALだけで言えば、昨年よりもkawaiiがましている。
まるでAP MUSIC AWARDsの入場の時に見ることができた、普通の性格が良さそうな女の子、中元すず香さん全開じゃないか。
もしかして、 BABYMETALのkawaiiメイン担当のYUIMETALが出られなくなったことで、SU-METALにkawaii担当がまわってきたのかなと妄想が膨らむ。
kawaii+coolの二刀流はやばすぎる。
03 Elevator Girl
新曲エレベーターガールからはMOAMETALのダンスが楽しめる。
もちろんDistortionでもかっこよく踊ってはいるのだが、なにしろドセン。
前にSU-METALがいたら、後のMOAMETALはまったく見えない。
いや、カラダを倒した時などには見えたりもするが、目に入ってこないというのが本当のところだろうか。
新曲はやはりいい。
今までになかったポーズが次々と目に飛び込んでくるだけで興奮だ。
さすがMIKIKO先生というところだろうか。
記憶に残る、少しユーモラスでkawaiiポーズが随所に出てくる。
エレベーターガールはMOAMETALが前に出てはじまる。
暗転の中、SU-METALとMOAMETALが立ち位置を変わるのだが、すれ違いざまにふたりが腰のあたりで軽くタッチしているのを見ることができ、感激した。
エレベーターガールはダンスの前後が途中で入れ替わる。
04 TATTOO
SU-METALのソロ新曲のダンスはかなりオトナっぽい。
昭和歌謡曲ぽいという評判でBABYMETAL。らしくないという評価もあるようだが、元々歌謡曲が好きな私にはたまらない。
そしてクラブで流れてくる音楽にあわせて気持ちよく踊ってるように見えるSU-METALがなんとも愛おしい。
それにしてもだ。
SU-METALはスタイルがいいことで知られてはいたが、今回の衣装が特にそう見えるのか、頭が小さく手足が細く長いのがなんともカッコいい。
05 GJ!
MOAMETALもメイクが変わっている。
目の周りの赤色は今までてかったはずである。
筋肉姉さんズの目の周りは黒、赤を交互にしていて、今回は黒の日みたいだ。
GJ!のダンスで一番好きなところはこの瞬間。
多分、もう一段階、カラダをそらすと思うのだが、撮れていた画像で一番倒れていたのはこれ。
YUIMETALと一緒の時もやっていたはずだが、MOAMETALひとりになってよりかっこよさが目立つようになった。
06 紅月
今回のライブは楽しみな曲しかない。
て、今まで捨て曲があったかと言えばまったくないのだが、すべてに楽しみが凝縮されている気がする。
そして細かい演出があり、それを確認するのも楽しい。
LGHT AND DARKNESSはどうやらEPISODE Ⅶのテーマのようだが、ステージ上の演出もLGHT AND DARKNESSがテーマになっているようだ。
例えば紅月でのマント。
画像を見てわかる通り、マントにクモの巣のようなラインが走る瞬間がある。
最初はマントの裏地がそうなっているのかと思ったが、見えない時もある。
プロジェクションマッピングかと思ったが、どうやら、後方から光が当たると出る仕組みらしい。
クモの巣のラインだけ別素材になっていて、青っぽく見えるのか、クモの巣の形の光があたっているのかはよくわからない。
SU-METALのマントに吸い込まれていくような感覚は素晴らしい。
神バンドのギターソロにかわって登場した筋肉ねえさんズのバトル。
カンザスシティではとても受け入れ難いものがあったし、そう思った人も多かったはず。
しかし、今や、バトルシーンはBABYMETALライブの見どころのひとつになっている。
バトルがはじまりそうになると明らかに会場が期待感で膨らむのがわかるのだ。
マントの素材はかなりよくなり、研究されたようで、このように八の字にマントが舞う時があり、実にかっこよい。
そしてそのマントを親指と人差し指でつまむSU-METALが愛おしい。
07 メギツネ
メギツネはMOAMETALが前で踊ることが多い。
元々メギツネの振り付けがそうなのか、前後の動きが多く、目の前で見ていると飛び出すもあちゃんになっていて、大迫力だ。
08 ギミチョコ!!
カンザスシティのライブを見た時、DARK SIDEは笑顔封印なのかと思った。
しかし、なんだ、なんだ。
昨年まで以上に笑顔を多くないか?!
この画像でもSU-METALはほっぺたぷくっとしている。
更に笑わないキャラなのかと思った筋肉ねえさんズもギミチョコやRORのアオリの時はかなり笑っている。
ていうか、驚くほど後方まで盛り上がっているのでつい笑顔になってしまったのかもしれない。
09 KARATE
10 Road of Resistance
11 THE ONE
言いづらいことだがTHE ONEという曲はあまり好きじゃなかった。
やはりBABYMETALはモッシュやウォールオブデスが起きる曲がよくて、みんなで歌うような曲じゃないと思っているところがあるし、全身を覆うようなローブも興ざめするし、THE ONEで終わると、一言挨拶もないし、SEE YOUもない。
もちろん曲が素晴らしいのはわかってはいるが、ライブのセトリに入っていると ガッカリしたりする。
しかし、今回は色々と大きくかわり、楽しみな曲のひとつになった。
まずは袖がなくなり、女神感が増したローブになったこと。
最初はSU-METALしか登場せず、途中からMOAMETALらが出てくるという構成もいい。
そして何より、会場中を見渡すSU-METALがなんとも中元すず香さんで、kawaiiなのだ。
終演後、いつものことだけど、日本にいる仲がいいBABYMETALファンの人のことが頭に浮かぶ。
あの人が見たらなんて言うだろうか?
あの娘がここにいたらどんな顔をするだろうか?
あの人に早く見せてあげたい。
2018年の BABYMETAL、おすすめでしかない