YUIMETAL休演 ダンサー二人参加のDARKNESS演出について考えてみました

2018年5月8日、カンザスシティ。
BABYMETALは衝撃の展開を迎えました。
YUIMETAL休演、ダンサー二人増加。
ダークサイドと言われる今回のライブは今までのBABYMETALとはあまりに違い過ぎて、戸惑うばかり。
どうしてこういうことになったのか私なりに考えてみました。
専門家でもないですし、内情に詳しいわけでは当然ありませんので、あくまでも自分が納得できるように考えた結果です。
もくじ
今までと違う点まとめ
あまりに違い過ぎましたが、少し落ち着いて何が違うのか、書き出してみます。
YUIMETALがいない
私が最初にBABYMETALを好きになりだした頃に感心したことは、3人が休まないことでした。
他のアイドルグループなどを見てみると、かなりの割合でメンバーがライブで休むということがあります。
十代の女の子ですと、カラダもできていなくて、病気になることも多いのかもしれません。
しかし、BABYMETALは過酷なワールドツアーでもメンバーが欠けることなく3人休まず、決められたライブをこなしてきました。
メンバーを管理しているアミューズという会社の素晴らしさを感じたものです。
しかし、ご存知の通り広島LEGEND-SのYUIMETALの休演。そして今回のカンザスシティでの休演。
出るとも出ないとも言ってないわけですから休演ではないかもしれませんが、BABYMETALといえば誰もがSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALの三人と思うわけで、やはり休演と言わざるを得ません。
YUIMETAL休演についての告知なし
広島LEGEND-Sでは当日にメールなどでYUIMETALの休演が発表されました。
今回はそう捉えることができるお告げはあったものの、はっきりとした発表はいまだにありません。
衣装の大きな変更
BABYMETALの衣装といえば、黒赤を基本色とした定番の衣装が少しずつ変更がある程度。
大きな会場でのライブでは羽がついたり尻尾がついたりするものの、よくも悪くもそこまで一気にかわることはありません。
小さい時は色々と試行錯誤したようですが、ワールドツアーを行うようになってからはそんなにかわっていませんよね。
広島LEGEND-Sはその点、大きくかわって感動しました。
今回はその流れを引き継いだような、まるで大箱で一回きり、それも数曲だけのためのような衣装にかわりました。
色こそ黒ですが、髪型も違い、頭にヘッドギアみたいなものがつけられ、見た目はかなり違っています。
メンバーが4人に
BABYMETALといえば3人の女の子。
それが4人になり、女の子とは言えないルックス。
見た目も男性?と疑われるほどの筋肉美をもったふたり。
二段ステージ
ステージの奥が一段高くなり、そこがメインのステージ。
4人になったことで縦のラインを活かすためと思われます。
結果、紙バンドの後でも踊ることになっています。
バックドロップ
私が知っているBABYMETALのバックドロップといえば、定番の羽がついたBABYMETALのロゴ。
確かに右上が破れてはいましたが、まさか日蝕アイコンになるとは思ってもみなかったです。
紙芝居を投影させるステージ前の白い幕は今までただの無地だったと思うのですが、こちらは白い日蝕のアイコン。
ここに柄がついたのも驚きましたが、最後にこれが一気にあがったのも驚きました。
多分、はしめてのことだったと思います。
神バンドソロなし
神バンドのソロはなく、ライブ中のブレークポイントではマニピュレータが出したSEが流れていただけでした。
また紅月のギターソロもなく、ダンサーふたりのダンスになっていました。
新曲4曲一気に披露
BABYMETALといえばアルバム2枚しか出していませんし、ひとつひとつの楽曲にこだわり、試し試しライブで披露。
観客の反応を見て、作り込んでいくというスタイルだったと思います。
5月7日の突然の新曲配信も驚きましたが、カンザスシティでのライブで、広島で披露したin the name ofに更に未知なる曲2曲の合計4曲の2枚のアルバムに収録されていない曲を出してきたのには本当に驚きました。
それも小出しという感じてはなく、一曲目から連続でです。
BLACKBABYMETALはMOAMETALとダンサー2人
BLACKBABYMETALといえばYUIMETALとMOAMETAL。
広島LEGEND-Sでは急遽のYUIMETALの休演で、MOAMETALのソロとなりましたが、まさかダンサー二人を引き連れてのMOAMETALソロになるとは思ってもみなかったです。
神バンド衣装黒くなる
神バンド衣装といえば白。
広島LEGEND-Sでは黒でしたが、今回もそれを引き継いだような形になっていました。
ステージの裏で何が話し合われたのか?
あくまでも一ファン。
それも初期から追いかけていることもないし、それほど深く掘り下げることができないものの推測ですが、よければおつきあいください。
まず最初にあるのはYUIMETALが不調なことは間違いありません。
健康面なのかメンタル面なのか、まったくわかりようがありませんが、BABYMETALのライブ活動を継続できない状況がおきており、さてどうするか?となったのたと思われます。
すでに契約しているライブもあったことでしょう。
キャンセル料がかかる、取引先との信頼が崩れるなどの問題もあったに違いありません。
もちろん、ファンの気持ちだって大切に思っているはずです。
まず、話し合われただろうことは、YUIMETALなしでBABYMETALを継続させる否か?だったと思います。
最初はそれこそ成長期限定、十代限定ぐらいのつもりではじめたのかもしれませんが、思った以上に世界で売れてしまい、やめることができないという状況にもなっているのかもしれません。
そうなると『継続』しかないわけです。
では継続させるとしたらYUIMETAL不在をどうするか?を考えなければなりません。
まずは決まっていたライブの中ても、キャンセルできるものはキャンセルしたと思われます。
それが1月、2月のバタバタしていたことにつながっているのではないでしょうか。
しかし、5月のアメリカツアー、6月のヨーロッパツアーのキャンセルはどうしても無理。
わざわざ来てくれたお客さんにただ、YUIMETALがいない二人のBABYMETALを見せることもできない。
主催者側の要望もあったことでしょう。
そして、YUIMETALが復帰しやすい状況にしておくということに頭がひねられたのではないかと思います。
例えば仮に、代役を入れたとして、最初は戸惑いがあったものの、回を重ねるに連れ、YUIMETALよりもこの代役の方がいいじゃないかという評判が出てきたりしたら、YUIMETALは戻りづらくなります。
そこで考えに考え抜かれた結果、生まれたのが、4月1日FOX DAYのお告げ。
LIGHT AND DARKNESSであり、外典。
今までの3人はLIGHTであり、DARKNESSがあるというストーリー。
今は評価されていませんが、もしかしていづれ、この設定考えた人、天才と言われる日が来るかもしれません。
YUIMETALの代わりを入れることはやめるべきと決定されたと思います。
どうしても比べられてしまい、どちらもツライことになります。
YUIMETALのタンス、スクリームを代役が行うことはファンとしては耐えられないものもあるはずです。
そこで考えられたのが、ひとりではなくふたりを増やすということです。
こうなると代役は代役でもYUIMETALのかわりの意味が違ってきます。
ライブを行うからには、YUIMETALがいないからと、期待以下のものを出すわけにもいきません。
厚みという意味でもふたり必要だったのではないでしょうか。
それだけYUIMETALの存在は大きかった。
単純にYUIMETALの代役をオーディションしてみたが、そこまでの人は見つからなかったということかもしれません。
そして、既存のBABYMETALのキャラクターとかぶらない方がいい。
可愛い女の子ではないけないわけです。
ということで選ばれたのがボディビルダーのような筋肉を持った女性二人だった気がします。
言い方をかえれば、2018年は外典DARK なBABYMETALだということにして、YUIMETAL不在だが、復活もあることをちゃんとにおわせつつ、目先をかえ、とにかく決まっている仕事をこなし、今まで築いてきたBABYMETALの世界観やバリューをなるべく崩すことなく乗り切り、YUIMETALが復帰しやすい状況をつくっているということです。
ツイッターなどを見ていると、運営の批判が多数目につきました。
YUIMETALが好きで、高いチケットを購入、はるばるライブ会場までたどり着いたファンの方の気持ちを考えたら、批判したくなるのもわかります。
またなぜYUIMETAL休演を告知しないのかという批判も多くあるようです。
それではBABYMETALの世界観が壊れてしまいます。
そしたらYUIMETALの戻ってくる場所もなくなってしまう可能性だってあります。
スタッフは批判されることも覚悟の上、こういった演出であり、こういった告知方法にたどりついたと思うのです。
なので私は運営を恨むのはお門違い。
もしくは、運営のシナリオ通りなのかもしれません。
いちばんいけないのはYUIMETALの活動を続けられなくさせているなにかです。
運営はYUIMETALを切り捨てることなく、一番復帰しやすい状況を考えに考え抜いた結果、行っていると私は信じています。
外典は広島LEGEND-Sもそうだったように、今までと違う誰かの演出なんでしょうね。
そこも含めての外典。
もしかして、YUIMETALが復活した時こそ、BABYMETALが完成され、世界征服が実現される時なのかもしれません。
その日を信じて、今は少しの痛みを我慢する時だと思っています。
写真は連写しているのですが、見直してみて、この画像を見つけました。
メギツネでMOAMETALがあおりに私がいた上手に来た時に撮影したものです。
MOAMETALは指を3本出しています。
今までこんなポーズしているのって見たことありません。
なにか違う指の形、例えばフォックスサインをする途中なのかと自分で指を動かしてみましたが、こんな風にはなりません。
前後の画像を確認しましたが、ただ指3本を出して観客にアピールしたのです。
そっか、そっか、となると、この期間限定の基調なYUIMETAL不在のライブを楽しむしかないですね。
そりゃあ、YUIMETALがいて、3人揃ったのが最高だけど、あの外典DAEKNESSもあれはあれでよかったよね、と言い合う日のために今できることは今日のオースティンライブを楽しむことだと気持ちを切り替えました。