目の隈紅すぎ事件発生 Rock im Park【画像集 42枚】

ドイツのニュルンベルク中央駅から4キロほど離れたところにある歴史的な公園、ZEPPELIN FIELDで開催されたRock im Park。

BABYMETALが出演するステージにたどり着いた時は最前、二列目、三列目まで密度濃く埋まっていた。

前日のam Ringでは入れ替わりがかなりあって、BABYMETALがはじまる時には最前の柵を掴むことができたのだが、前のバンドが終わっても最前列は動く様子がなく、結局、二列目と三列目の間までが精一杯。

はじめてのひとりでの海外旅行、さらにはじめての海外ライブという日本人女性。

折角ならばいいところで見てほしいなと気にしていたのだが、二列目まで来たのはいいのだが、はじまってみると、すぐ前の男性が激しく、視界が遮られてる様子。

私の前は比較的、背が低めだったので、こっちに来るように女性に言う。

IN THE NAME OF

一曲目は2018年では定番の IN THE NAME OF。

出できた瞬間に違いに気がついた。

SU-METALの目が違う。

メイクが見たことがないほど濃く、紅いのだ。

USAツアーではMOAMETALが時々、目のフチを紅くしていることがあったが、SU-METALはなかった。

まさかのドイツのフェスのふたつめで大きく遊んできた。

IN THE NAME OFが終わり、BABYMETALがステージから一度立ち去り、神バンドが後ろを向き、フードを脱いだ瞬間、カメラマンのレンズはBOHさんの後頭部の文字を狙う。

どうも外国人のメディアの方たちはBOHさんの後頭部がかなりお好きなようだ。

今回、書いてあるのはRock im Park。

日本的なフォントなのも魅力なのだろうか。

メギツネ

メギツネで再登場してくると、SU-METALだけでなく、MOAMETALも目のフチが紅くなっているのがわかった。

歌舞伎? 90年代のビジュアル系バンド?

デーモン小暮のメイクに近いように私には感じた。

このメイク、評判はよくなかった様子。

折角のkawaiiが台無しになるということだろうか。

私は兎にも角にも、BABYMETALが色々と工夫をし、試しているのが嬉しくて仕方ない。

2016年は様々なあおり方を試していた。

ギミチョコでゆいもあがプレートを出してみたり、メギツネで一度観客を座らせてみたり、サークルを求めたり、ウェーブを求めたこともあった。

現在のガッチリしたショウの構成ではトライできるのがメイクだけということかもしれない。

ギミチョコ!!

メギツネが終わり、ギミチョコがはじまる頃にはメイクのことなんか何も気にならなくなってきた。

もしかしたら失敗だったかもしれないが、数えきれないほどあるBABYMETALの魅力のうちのメイクなんてほんのひとつ。

2曲も進めば、いつものBABYMETALのライブだ。

 

ドイツのフェスで面白いのは、観客が異常と思えるほどサーファーに優しいということがある。

最前列にいたものまでが後ろからサーファーが来るとくるっと振り返り、流す係に徹底するのだ。

たまたま私達の斜め前の男の子たちだろうと思ったら、ほぼ全員がそうしてるように見える。

いやいや、サーフなんか、自分の頭の上に来た時だけ手を出して流せば十分!と思って、後ろから来てることがわかっていても、ステージを見続けていると、周りの観客から、肩などを叩かれ、後ろからくるサーファーを指さされ、振り返るように言われる。

それもあちこちから。

これは前日のam Ringでもあったことだ。

 

TATTOO

今回のドイツのフェスの素晴らしいところは、ドセン近くでも圧縮がまったくなく、それでいて後方のピットは大盛り上がりしているところである。

理想といってもいい。

二列目、三列目にいてもまったくといっていいほど前後と触れることさえなかった。

 

更に感激なことがあった。

先程書いた日本人女性はかなり背が低い。

150をかなり下回りそうだ。

それでも二列目からしっかりとステージを見ていることがわかり嬉しかった。

先程サーファーが流れてくると最前でも後ろを振り返ると言ったが、彼女の前にいた女性が振り返った時にすぐ後ろに自分よりかなり小さい東洋人がいることを発見。

なんと最前をかわってくれた上に、その後、日本人女性のカラダの横の柵に自分の両手を置き、守りだしたのだ。

はじまるまで彼女がBABYMETALになったら最前から立ち去ってくれないかなぁと願っていた自分が恥ずかしすぎた。

 

TATOOの画像を確認したら、最初にSU-METALがジャンプしているものがあった。

そんなこと今までしている覚えはないので、SU-METALもこのフェスはかなり楽しんでいたのかもしれない。

 

この歌いながら歩く堂々とした姿。

海外のフェスですよと書こうとして気がついた。

SU-METALにとって人生の1/4はこんなフェスをまわる時間だったのだ。

音がなくてもビジュアルから歌の説得力が伝わってくる。

Distortion

女の子、背の低い人がいたら前にいれてあげるというのが常識なのか、後ろから肩を叩かれ、背の低い女の子がいて、この子を私の前に入れるように言われてポジションをかわる。

ひとりは中学生くらいの現地の女の子で手には日本語で「かわいい」と書いたプレートを持っていた。

もあちゃん、ちょっとは気がついてくれたかな。

KARATE

あらためてメイクを見ていて、不安がよぎった。

これってまさかと思うけど、せざるを得ず、してるってことないだろうか?

SU-METALの目の周りにファンデーションでは隠しきれない痣ができてしまい、それを隠すためとか・・・。

いやいや考え過ぎか。

 

自分にはわからないが、普段メイクをしている女性の意見を聞いてみた。

目のフチだけでなく、口紅もあわせた色のをさせば、もっと全体のバランスがよくなり、かっこよくなるのではないかとのこと。

かなり納得である。

Road of Resistance

前日のam Ringと同じセトリなので、RoRが最後の曲なことは間違いなく。

気になっていた日本人女性も現地の女性が守ってくれているし、モッシュピットの中心に下がり、ウォール・オブ・デスからサークルへと楽しむ。

今回持ってきている日本の国旗を振り回す。

やはり一曲、二曲は後ろで盛り上がるのが自分としては達成感があっていちばんいい。

終わってみたら、大盛り上がり大会。

ベビメタコールもなかなか終わらない。

またしてもの大成功だ。

その大成功を確信する出来事が終演後におきた。

日本国旗を持っていたこともあって、たくさんの人から写真を撮ってもいいかと頼まれた。

一緒に撮ってならわかるが、私ひとりの写真を何人かに撮られた。

さらに理由はわからないが、私をリフトしてくれたドイツ人もいた。

いやいや、ライブ終わってるからまったく意味わからないけれど楽しい。

なかなか終わらない感じになってきたので、最後は日本国旗を隠すようにポケットにしまったほどだった。

 

ドイツのフェスふたつは当初は行かないつもりだった。

アクセスもよくない。

しかし、いつもお世話になっている方から、自分はレンタカーを借りてまわるつもりだ。

ひとりだけなので、同乗して行って欲しいというありがたい申し出があり、悩んでいるところに、チケット買ったものの行かないことにしたからと格安でチケットを譲りたいという人も出てきて、これは行くしかないということになった。

結果、本当に来てよかったと思えた。

恵まれている。