鞘師を愛しすぎるヲタクたち!! 鞘師里保はBABYMETALにいたんです⑥

ポートランド、アトランタのライブから帰国した私はとにかく鞘師の話がしたくて仕方なくなっていた。

Twitterでツイートするぐらいでは物足らない。

堪らず、鞘師の話を聞いてくれ!とTwitterで募集。

それに乗ってきてくれたモーニング娘時代からの鞘師里保ファンと名古屋は栄で待ち合わせ、ご飯を食べた。

夜7時前に待ち合わせ、焼鳥屋に入り、閉店ですのでそろそろと言われる11時頃までずっと鞘師里保の話ばかりをしていた。

その時のTweet。

彼女からはモーニング娘時代の鞘師里保のことや、その後の様子などを色々と教えてもらった。

鞘師里保と一緒にラジオ番組をやっていた明石家さんまが鞘師里保について語っていることがあり、それが鞘師里保はステージの上で物凄い技術があるという私の説に似ていて、間違ってなかったと自信が持てたことを覚えている。

見せてもらった彼女のスマホの画像フォルダが私が海外で撮影した鞘師里保の画像であふれていた。

また私はアップをやめようとかと思った画像を見せると、彼女はこれがかわいいと興奮してくれて、私が思っているのとは違うんだということを教えられもした。

彼女からは、BABYMETALの熱心なファンである私が鞘師里保は素晴らしいと言ってくれているおかげで、モーニング娘時代からの鞘師里保ファンも嬉しいと言ってもらった。

この頃はまだBABYMETALファンはBABYMETALファンで鞘師里保ファンとどう接していいかわからず、鞘師里保ファンは鞘師里保ファンでBABYMETALファンとどう接していいかわからなかった気がする。

そうか。

BABYMETALはサードアルバムの発売を控えていて、更に新曲ラッシュで盛り上がっているはずだが、それが元々のBABYMETALファンから広がっていってない気がしていた。

動員力も2016年の東京ドームの頃を比べれば落ちていると思われた。

今、いちばん近くにいて少し背中を押せば、手をひけば、ライブに来てくれるのは鞘師里保ファンである。

岡崎百々子、藤平華乃のファンはさくら学院のファンなので、元々かなりの割合でBABYMETALのライブに来ているが、鞘師里保のファンはそうでない。

BABYMETALのファン側から鞘師里保が素晴らしいということを言うことで、モーニング娘時代からの鞘師里保ファンもBABYMETALのライブに気安くなるはずだ。

私ぐらいが何か言ってもたいしたこともないかもしれないが、お役に少しでもたちたい。

個人的には2015年頃からBABYMETALの海外ライブに行くようになったグループがあり、情報交換したり、時に移動を一緒にしたり、部屋をシェアしたり、ご飯を食べたり、飲んだりしていた。

BABYMETALの楽しみの何割かはそれでもあった。

が、YUIMETAL脱退、DARK SIDEで残念なことにいなくなってしまった方が複数いた。

有名古参メイトもいなくなった。

集まればそれなりの人数にはなったが、寂しさは少なからずあった。

誰か新しい元気な人が仲間に加わってくれたらまた楽しくなるはずだ。

鞘師里保のファンはそれに一番適していると思ってもいた。

 

ニューヨークライブに鞘師赤Tシャツ現る

画像は参考画像で本人が着ていたものとは異なります、多分。

BABYMETALのUSAツアーはオーランド、アトランタは鞘師里保だったが、その後、岡崎百々子が登場し、3公演連続でアベンジャーズをつとめた。

その次のライブはニューヨーク。

アベンジャーズとして登場したのは鞘師里保だった。

鞘師里保はモーニング娘を卒業後は英語とダンスを学ぶために留学。

その留学先がニューヨークと言われていた。

(今は鞘師里保自身も言っている)

ニューヨークは鞘師里保にとって凱旋でもある。

間違いなくニューヨークのアベンジャーズは鞘師里保に違いないとモーニング娘時代からの鞘師里保ファンの男性が日本からかけつけ、モーニング娘時代の鞘師里保のTシャツで「鞘師ぃぃぃ!」とピットで叫んでいたことを知った。

もしかしたら、その前からいたかもしれないが、私が知る限り、鞘師里保を追いかけて海外までBABYMETALライブまで来て、鞘師里保に会えたモーニング娘時代からのはじめてのファンである。

おおっ、ついに現れたか。

こういう人がひとり現れると、自分も行きたい、行ってもいいんだということになり、次が続くものである。

その彼にはその後、話をさせて頂く機会があったが、モーニング娘。でデビューして以来の熱心なファンだそうだ。

はじめての鞘師会開催

当初はUSAツアー最初のオーランドとアトランタの公演に行き、THE FORUM以降の4公演に行こうと計画していたのだが、居ても立っても居られず、途中のカンザスシティとダラスの公演に行くこともした。

そして帰国してからはまた鞘師里保について話したくなるに違いないことを予想して、行く前から帰国後すぐの鞘師会を企画しておいた。

先日の女性と鞘師里保にたいして興味がないBABYMETALファンの仲間ふたりを呼んだ。

この時、はじめてその会の名前を鞘師会と呼んだ。

別に鞘師会というグループがあるわけではなく、鞘師里保について主に話す会が鞘師会である。

その後、鞘師会の和は徐々に広がっていった。

鞘師が見たくて単独アメリカに来た女の子

BABYMETALのUSAツアーはニューヨーク以降、鞘師里保と岡崎百々子が一公演ずつ交互でアベンジャーズをつとめていた。

最終公演は西海岸北部のシアトル。

前日のポートランド公演が鞘師里保だっただけに、鞘師里保の登場はないとは思ってはいたが、念の為に下手最前にポジションを確保していた。

アベンジャーズに登場したのは交互の法則通り岡崎百々子。

念の為に書いておくが、岡崎百々子がダンスもキレイだし、上手だ。

MOAMETALのシンクロ率は岡崎百々子が3人のアベンジャーズの中で一番高い。

ただ好みがあるということである。

 

最終公演ということもあってか、シアトルライブはかなり盛り上がった。

いつも以上に後ろからかなりの圧縮があり、スキあらば割り込もうとする奴らと戦いながらのライブになった。

後半、横の人と間がゆるんできた。

後ろからぐいぐい割りこもうとしているヤツのせいだ。

最前というのはライブがはじまってしまうと動いて、隙間がなさそうなところにも隙間ができ、何人も入り込めるものである。

だから時にはあきらめて横に人を入れることもあるのだが、無理やり割り込んでくるヤツを入れてしまうと、大暴れし、観賞の妨げになったり、下手したら自分が最前から押し出されてしまうこともある。

強引に割り込んでこようとしているヤツの方を振り返ると、その間に小さな女の子が埋まっているのを発見した。

かなり苦しそうだ。

そもそも見えてるのか?

モッシュピットの中の圧縮の中では身長が低いと息もできず、顔や手が出るある程度身長がある人ならば熱も逃せるが、それもできず、かなりツライはずだ。

とっさに私は女の子を私の横に隙間に入れた。

彼女も最前にくれば前が空き、呼吸もしやすくなるし、熱も逃せる。

私は彼女のためというよりも、暴れるくんに隙間に入られるよりもマシという個人的な考えもあった。

「大丈夫?」と日本語で聞くと「大丈夫」と返って来て、はじめて日本人だったんだとわかった。

ピットの中でうもれている時はどこの国の人かもわからなかった。

BABYMETALのTシャツも着ておらず、上着も着ていて、明らかにピットのライブに慣れてなさそうだった。

 

「ブックさんですよね?」終演後、言われて驚いた。

特に顔を出しているわけでもなんでわかったの?

ライブはじまる前、Twitterしてましたよね?! そのスマホでわかりました。

お恥ずかしい。

ロック画面もホーム画面も鞘師で、どんだけ鞘師のこと好きなんですか?!

いや、ちょっと、そんなところまで・・・。

 

そんな会話をした。

ピットは前後の間隔が狭く、前の人がスマホを触っていると丸見えだ。

更に海外だから読めないだろうと思ったら、後ろに日本人がいて読まれているということもあるので注意が必要である。

そんな会話で打ち解けて、その夜は彼女も一緒に、他の日本から来ていた人たちとシアトル在住の日本人の方に案内して頂き、ご飯を食べに行った。

彼女は鞘師とそんなに年もかわらない20代前半。

海外旅行は学校から集団で行ったことはあるものの個人旅行はまるっきりはじめて。

鞘師里保がとにかく見たくて親に反対されたにも関わらず来てしまったというのだ。

 

BABYMETALの海外ライブに来ている人といえばだいたいがこんな感じだ。

  • 旅行が好きだったり、海外赴任の経験があったりして、海外慣れしている。
  • 旅行の観光地のひとつとしてライブにも来ている。
  • 海外ライブに行っている知り合いがいてハードルが下がって来ている。

彼女はどれにもあてはまらない。

鞘師里保がモーニング娘時代から大好きで、とにかく見たくてひとりで来てしまったというのだ。

もちろん英語ができるわけでもない。

BABYMETALを見に海外行ってる人との知り合いもいない。

ポートランドにも行き、鞘師里保を間近で見ることができたと聞いてほっとした。

ただポートランドからシアトルまでメガバスで移動したと聞いて、おいおい、とも思った。

私も乗ったことはあるが、メガバスはリスクが高くて、あまり乗らないのだ。

無茶するなと思うと同時に感動していた。

鞘師里保って、こんなに勇気を与えるんだ。

 

彼女は2015年はモーニング娘から鞘師里保が卒業すると知ると寝込み、親を心配させたり、鞘師里保が留学中で表舞台に出てない間も誕生日を祝ったりしていたとか。

もちろん、最後のライブやバス旅行にも行っていて、復活のひなフェスも行っている私にとってはレジェンドだ。

そんな彼女に私も知ってもらっていて光栄だ。

 

11月にさいたまスーパーアリーナ&大阪城ホールのライブ後に鞘師会を開催した。

紹介した人たちの他にも呼びかけに応じて沢山の鞘師里保にひかれた人たちが集まってくれた。

そして、2020年1月の幕張メッセでのBABYMETALライブでは、元々知り合いではなかったはずのシアトルの鞘師里保を好き過ぎる女の子と先の名古屋の女性が一緒のホテルの部屋に泊まったりしていて、鞘師里保の和が広がっていくのがなんとも楽しかった。

2月のヨーロッパツアーではシアトルの鞘師里保を好き過ぎる女の子ともうひとりの鞘師里保ファンの女の子とアメリカ公演にも行った男性ファンの3人がUKで一緒に珍道中を繰り広げたりしていたのも愉快な展開である。

結果的にその時、鞘師里保を見ることが叶わなかったのはなんとも申し訳ない気持ちもあったりもした。

しかし、すべて鞘師里保という圧倒的な魅力をもった女性のおかげだ。

 

2015年からBABYMETALにはまり、とにかく行ける限り、海外だろうがBABYMETALを見に出かけた。

しかし、ここ数年は少々熱がさめかけていた。

行き過ぎたせいもあるのだろう。

実際、2015年、2016年には熱心に追っかけをしていた人たちのかなりがライブにも来なくなっていた。

しかし、2019年のBABYMETALはまたおもしろいと思えた。

新しい曲も楽しい。

SU-METALとMOAMETALのパフォーマンスも更に磨きがかかってる。

そして何より鞘師里保がいる。

生涯、BABYMETALほど夢中になるものはないと思っていたが、まさかBABYMETALの中から現れるとは思いもしなかった。

そしてその楽しさの何割かは鞘師里保ファンたちになってきていた。